agree to disagree

“自分たちが有している歴史認識とは違うとらえ方が、
他の国民・民族にはありうるということ、
世の中にはさまざまなものの見方や考え方があるという
ことを知ってほしい。賛成はできないけれども、
あなたのものの見方、誠実に物事を組み立てて
考えてみようという見方については大いに評価する、
という姿勢が外交においても、国際社会を個人として
生き抜く上でも大切だ、と。”(本文より抜粋)


世界を知る力 (PHP新書)


臺灣老闆が薦めてくれた本


大学時代からこの手の本は色々読めども
これほど読みやすく、また目からウロコ状態の情報が
たくさんちりばめられていて
しかも凝り固まった主観が入ってないので
嫌な感じがしないです


個人的には
ロンドン−ドバイ−バンガロールシンガポールシドニー
結ぶ「ユニオンジャックの矢」という解釈と
シンガポール地政学的な意味


それと


”もしも蒋介石が中国全土を掌握しつづけていたら、
アジアの秩序は戦勝国アメリカと中国によって完全に仕切られ、
日本の復興と成長は30年以上遅れたに違いない。”


↑という分析


もう一つ


”中国や韓国では、戦後60年以上たった今でも、日本が再び
軍事大国化し近隣の脅威となるのではないかという疑念がある。
日本の暴発を抑制しているのが日米安保だという認識=
日米安保=ビンのフタ論」”



そういえば先月のNikkei Weekly Podcasting
グレゴリー・クラーク先生が かなり熱く
日米安保は日本のためにあるんじゃない。日米安保は中国のために
あるんですよ。中国ではまだあの軍国主義時代の日本の恐怖を
忘れていない人々が多いんです。太平洋戦争だってアメリカは
中国の味方をした国でしょう?だから中国にとっては
日本が再軍備する恐怖を味わうよりは、アメリカ軍に駐留して
もらったほうがいいんですよ」って。


ものの見方もいろんな角度から見ると
また違ったものも見えてくるものであります



また わたしは7-8年前にわたしの大切な人が味わった
あのC国政府のひどい仕打ちをいまだに忘れられず
人民はともかくあの国を好きになれずにいました
けど、
冒頭のフレーズを読んで思った
毛嫌いしたところで 何も産み出すものはない
もう少し成長した意識を持たないといけないのかもしれないなーと