政治不應該介入文化活動

いったい中国はなにを目指しているんだろう



昨日東京国際映画祭で二本台湾映画を見てきた。
今年は台湾映画の特集があるのでオープンセレモニーとして
来日中の全てのゲストが登壇した。



そこでおとといのグリーンカーペットで何かがあったらしく、
ビビアン・スーが突然涙を流し始めた。



賢明な台湾映画人たちはそこで多くを語らなかったので、
セレモニー終了後に事情を知っている方からことのあらましを聞く。




中国はいったい何を目指しているのだろう。
わたしはりんご日報にアップされていた新聞局長の戦う姿を見てしまった。
中華民国代表」でもなく「台湾代表」でもなく、「台湾電影代表団」として
参加でも許されないのか…。



あぁ、いつものこの問題なのか・・・・と思いつつ
ここ昨今のギスギスしている日中関係からして、
それと台湾人の中にもある、経済的にはすでに中国に組み込まれてしまって
いるような危惧など、いろんな不安材料が、小さな種火で
一気に引火して大きな炎に変わってしまうこと、わたしはそれが怖い。




モンガは、ある一面だが、そんな台湾と日本のつながり、
中国の脅威を暗示させるストーリーにも見えた。



インターネットがこれだけ普及すると誰もが簡単に情報をあげることができる。
また情報を湾曲して人の心をある一方方向に煽動。
(わたし自身にも言えることだが…)知識の足りない者は情報を多方面から
見て検証することを怠ってしまう。


反日デモでも、なんでもそうだけど、
最近の大中国様は自分たちではもやは統制しきれない
そういう草の根の情報網にピリピリしているような気がする。



おとといの一件は台湾ではかなり報道されたらしく、帰宅してから
既に台湾の友人たちはそのことをみんな知っていた。
シンガポール人ですら知っていた。



わたしは台湾びいきなので、今回の一連のこともどうしても台湾寄りに見がちだが
ただグリーンカーペットを歩けなかったのは、いつもいつもどっちつかずの
我が日本、主催者側にも責任があると思う。



ただちょっとひっかかるのは、中国代表の発言を聞いていて、
大中国様を振りかざすのは結構だが、中国はいったいどういう方向に
向かっているのか見えてこないのが怖い。



先日中国に出張に行ってきて、確かにダイナミズムは体感できたし
国に勢いがあるのは分かった。だけれども、高層マンションがたくさん
建設されていて、完売しているのに住んでいる人がいないとか
そういうところが半端なくある事実、これも知っておかないと。




勢いがあるうちはいいですよ。でも気をつけないとね。